ケーブルTV等ではいろいろと、
アガサ・クリスティー特集が組まれていますね。
学生時代、いろいろ彼女の作品読んでいましたが、
大人になって、色々な経験?を積んだ今、
改めて、アガサ・クリスティー作品を観ると新たな発見があったりして面白いのです。
彼女は1890年9月15日生まれの乙女座。
母親の教育方針で正式な学校には通いませんでしたが、
家庭教師等でそれ相応の教養は身に付けていた彼女。
1914年 アガサ24歳の時、
第一次世界大戦中 英国航空隊のパイロットであった
アーチボルド・クリスティーと結婚。
新婚後まもなく、彼女は祖国のために少しでも役に立ちたいと
彼女は故郷トーキイにある病院の薬局で働いていたというのです。(@@)
( ↑ これは、第二次世界大戦中、ロンドンの病院の薬局で働いている
アガサ・クリスティーの写真だそうですよ。)
ロンドンの薬剤師の国家試験を受けるために熱心に薬の勉強をしていたのですって!!
彼女の自伝によると
「ときによると、ひとりで勤務についていて、午後はなにひとつすることがなく…
どんな探偵小説が書けるだろうかと、私は考え始めていた。
周りを毒薬で取り囲まれているのだから、死の方法として毒殺を選ぶのが、私としては
自然だろう」と。
確かに、病院薬局の業務は午後2時ごろまでは、地獄のように忙しいのですが、
その後は、入院患者さんの薬を投薬したり、
外来でよく出る薬の充填や予製をしたり、
薬の勉強会や調べ物をしたりして、比較的ゆっくり
(時には考え事をしながら?)仕事ができたりしちゃいます。(笑)
なので、クリステーはこういう時間に
いろいろな薬を使って人を殺害するという小説のネタを
あれこれ考えていたのですね~~。(笑)
クリスティーの処女作[スタイルズ荘の怪事件]を筆頭に
様々な毒薬による殺人事件を繰り広げられることになります。
薬物として、頻繁に用いられたのが
① 「青酸カリ」KCNや NACN
経口致死量は成人の場合でもわずか150~300mgなのです。
めまい、痙攣、呼吸困難、虚脱症状を招き致死量であれば15分程度で絶滅するとか。
「そして誰もいなくなった」「エジプト墳墓の謎」「終わりなき夜に生まれつく」
「ポケットにライ麦を」「動く指」などなと、多数の作品に使われている。
そして、
めまい、痙攣、呼吸困難、虚脱症状を招き致死量であれば15分程度で絶滅するとか。
「そして誰もいなくなった」「エジプト墳墓の謎」「終わりなき夜に生まれつく」
「ポケットにライ麦を」「動く指」などなと、多数の作品に使われている。
そして、
これは医療用に鎮静剤として用いられているが多量投与で呼吸停止をもたらす。
作品は、「親指のうずき」「杉の柩」「満潮に乗って」
それから
③ ジキタリスから抽出され強心剤として用いられるジギトキシン
過剰投与では、不整脈,頻脈,高度の徐脈などの循環器症状や
錯乱なのど神経症状が起こり痙攣、呼吸麻痺などにより死に至る。
作品は「死との約束」「運命の裏木戸」
そして
そして
④ ストリキニーネ
樹木マチン(インド原産のフジウツギ)の種子から得られるアルカロイドで
古くはマラリアの治療に用いられていました。
漢方では「ホミカ」として苦味健胃薬として
また殺鼠剤として長く用いられています。
ストリキニーネは少量では中枢興奮作用を示し
大量投与では強直性痙攣を起こして死に至る。
作品は「謎のクィン氏」や「あなたの庭はどんな庭」など。
⑤ その他
古くはマラリアの治療に用いられていました。
漢方では「ホミカ」として苦味健胃薬として
また殺鼠剤として長く用いられています。
ストリキニーネは少量では中枢興奮作用を示し
大量投与では強直性痙攣を起こして死に至る。
作品は「謎のクィン氏」や「あなたの庭はどんな庭」など。
⑤ その他
ニコチン「三幕の殺人」
抱水クロラール「秘密機関」「複数の時計」
農薬「ビッグ4」
さらには
さらには
蛇の毒液までも「雲をつかむ死」で使われているとか。
実際、クリスティーが薬剤師の資格を取得したかどうか?は定かではありませんが、
こんな薬剤師がいたら、ちょっと怖いかもです。(><)
ちなみに、アガサ・クリスティーの作品には、
三角関係に悩む主婦が、ご主人を殺害というお話もよく出てきますよね。
彼女の実生活では夫の浮気に悩まされ失踪事件を起こしたのち離婚をしています。
彼女の創作の源は、そんな悲しい事実が根底にあるのかもしれませんね。
しかし、その後。1930年彼女は40歳のとき、
14歳も年下の考古学者マックス・マローワンと再婚し、
晩年はおだやかな結婚生活だったと伝えられています。
さすが「考古学者」ですね。
彼は「年老いたもの」が、お好みだったようですものね。(*^^*)
[ 参考文献 ]
☆ ミステリ・ハンドブック「アガサ・クリスティー」
原書房 ディック・ライリー
パム・マカリスター 編
森 英俊 訳
(アガサ・クリステーの写真もすべて、上記の本より撮影。)
☆「雲をつかむ死」「アクロイド殺し」「ABC殺人事件」「ホロー荘の殺人」
実際、クリスティーが薬剤師の資格を取得したかどうか?は定かではありませんが、
こんな薬剤師がいたら、ちょっと怖いかもです。(><)
ちなみに、アガサ・クリスティーの作品には、
三角関係に悩む主婦が、ご主人を殺害というお話もよく出てきますよね。
彼女の実生活では夫の浮気に悩まされ失踪事件を起こしたのち離婚をしています。
彼女の創作の源は、そんな悲しい事実が根底にあるのかもしれませんね。
しかし、その後。1930年彼女は40歳のとき、
14歳も年下の考古学者マックス・マローワンと再婚し、
晩年はおだやかな結婚生活だったと伝えられています。
さすが「考古学者」ですね。
彼は「年老いたもの」が、お好みだったようですものね。(*^^*)
[ 参考文献 ]
☆ ミステリ・ハンドブック「アガサ・クリスティー」
原書房 ディック・ライリー
パム・マカリスター 編
森 英俊 訳
(アガサ・クリステーの写真もすべて、上記の本より撮影。)
☆「雲をつかむ死」「アクロイド殺し」「ABC殺人事件」「ホロー荘の殺人」
「オリエント急行殺人事件」「黄色いアイリス」 他
すべて アガサ・クリスティー著 ハヤカワ文庫
☆名探偵ポアロTVシリーズ
「スタイルズ荘の怪事件」「杉の柩」「満潮に乗って」など参考。
「スタイルズ荘の怪事件」「杉の柩」「満潮に乗って」など参考。
☆ミス・マープル TVドラマシリーズ 「鏡は横にひびわれて」など。
☆ 映画 「クリスタル殺人事件」「ナイル殺人事件」
「オリエント急行殺人事件」など。
ちなみにアガサ・クリスティーの作品で 名作と思うのは
「そして誰もいなくなった」や
「オリエント急行殺人事件」なのですが。
ちなみにアガサ・クリスティーの作品で 名作と思うのは
「そして誰もいなくなった」や
「オリエント急行殺人事件」なのですが。
もうひとつ私が好きなのは「杉の柩」です。
これはモルヒネを使った殺人事件。
意外な犯人に名探偵ポアロが陥る窮地。
殺人容疑をかけられる、けなげな主人公 エリノアでしたが、
ポアロの明晰な頭脳によって無事に事件解決!
彼女を遠くから愛しながら見守ってくれていたロード医師と
最後は幸せをつかむ。。。
意外な犯人に名探偵ポアロが陥る窮地。
殺人容疑をかけられる、けなげな主人公 エリノアでしたが、
ポアロの明晰な頭脳によって無事に事件解決!
彼女を遠くから愛しながら見守ってくれていたロード医師と
最後は幸せをつかむ。。。
そんなロマンティクな展開になっていて、 私は好きなのですよ。
早川書房のこんな公式サイトもあります。
http://www.hayakawa-online.co.jp/christie/
ご参考にどうぞ・・・。
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ご参考にどうぞ・・・。